小山田圭吾のいじめ問題は99%の人が〇〇と思っていると思うので、もうそれについては皆さんの意見と同じです。
私は小山田圭吾の名前も、コーネリアスというグループのことも聞いたことすらありませんでした。
このニュースを見た時に驚いたのは、そのいじめ自慢のインタビュー記事を載せた雑誌がRockin'on Japan だったからです。
私はRockin'on Japan という雑誌は昔、一時帰国の際に書店でパラパラと見たことがあるだけでした。
どうして手に取ったかというと、実は高校生の時、Rockin'on という雑誌を愛読していたからです。
だから、書店で見た時、懐かしいというか、やっぱり、日本のロックを語る雑誌を出版したのだな。と、納得したのを覚えています。
私が高校生の頃に書店で見つけたRockin'onは、本当に同人誌に毛がはえたような薄い雑誌でしたが、内容は濃く、当時の私にはとても新鮮でした。
考えてみたら、当時、”宝島”と"Rockin'on"が最も影響を受けた雑誌、と言ってもいいくらいです。
”宝島”は当時、表紙以外は小さいわら半紙のような紙で出来ていて、毎月特集記事があって、そのひとつに「インドへの道」
という号があり、それに大きな影響を受けたとは言えます。
Rockin'on はロックのメッセージ性について岩谷宏さんや、渋谷陽一さん、橘川さん、松村雄策さんなどの創刊時からのメンバーが熱く語っておられたのが新鮮でした。
松村雄策さんはミュージシャンでもあるので、彼のコンサートツアー(?)で神戸に来た時、見に行きました。
がっらがらの神戸文化ホールで彼の熱演を一人で聞いていました(笑)
今は渋谷陽一さん以外の方は関わっていないようですが、あの小山田圭吾のインタビュアーで、Rockin'on Japanの編集長をしている山崎洋一さんの名前は当時のRockin'onの投稿者として覚えています。
その後、私は興味本位で始めたヨガから座禅、瞑想、などスピリチュアルにハマっていくに連れて、Rockin'onの雑誌を買わなくなっていきましたが、ロックとは、ただの音楽ではなく生き様だ、というRockin'onの思想には共感し、多感な時期に少なからず影響を受けました。
で、小山田圭吾のインタビュー。
あれを見た時、思い出したのが、旭川いじめ事件のことでした。
旭川いじめ事件については、文春でスクープされて以来、Youtubeでも沢山の方が動画を挙げておられるので、ご存じでない方は検索してみてください。
亡くなった少女は、遠隔で自慰を強要され、その画像を拡散された、と聞いた時、正直、???と思いました。
自慰を強要するいじめ、というのが理解できなかったのです。
自慰ってひとりでするから自慰って言うんで、人前でする人は変態で、普通の人はしないと思います。
それを強要するのには、その前に何らかの脅迫行為がなければあり得ない行為だと思うから。
亡くなった少女はその前に、いじめグループの少年に、カラオケボックスで強姦されていて、その映像を撮られていて、それを拡散するぞと脅されて、仕方なく自慰をしてそれを自撮りしたのだそうです。
少女は当時13歳だったんですよ!!
これだけでも吐きそうになるほど卑劣な犯罪で、どうしたらそういう発想ができるのか、と思っていました。
普通の人間に人前で自慰をさせるには、その前に暴力か脅迫などの犯罪を犯さないと不可能ですし、そういうふうな”いじめ”
は、普通の人には考えつかない。
小山田圭吾はそれを”いじめ”として、自慢げにインタビュアに話しているのです。
そしてインタビュアの山崎洋一も、それを((笑))を交えて受け取って、それでよし、という空気で載せているのです。
このことを知った時、私は愕然とし、旭川いじめ事件の謎が解けたような気がしました。
小山田圭吾のインタビュー記事が掲載されたのは1994年。
もしも当時16歳位の読者がいたら、現在は43歳。。
文春にも載っていた少女の通っていた学校の教頭と同年代ですね。
また、いじめの主犯格と言われている子供たちの親の年代でもあると思います。
この教頭は、少女の母親からのいじめの相談に対して、
「加害者にも未来がある」
と言ったのは有名ですが、
小山田圭吾のインタビューを読んだ後では、この教頭はもしかしたら小山田圭吾、コーネリアスのファンだったのかもしれない。と思ったのです。。
多感な時期に、こんないじめ自慢で、いじめの方法をも伝授するような記事を読んだら。。
自分がファンである、成功しているミュージシャンが、こんなことをしていたと自慢げに話し、日本で最初のカリスマ的ロック雑誌で堂々と肯定されていたなら、
「いじめはOK」
「いじめをしても将来は成功してそのことを自慢すらしてもいいんだ」
って思う子供もいるのではないでしょうか?
そう考えると、小山田圭吾と同等か、それ以上に罪が深いのはRockin'on Japan なのではないか?
とも思います。
私がRockin'onから受け取ったメッセージは、陳腐ですが、「愛こそが全て」、というものでしたが、
小山田圭吾のインタビューでRockin'on Japan が拡散したものはその真逆だったということに驚きを隠せません。。。
旭川いじめ事件は、Rockin'on Japan が拡散したメッセージの結果の一つだと思うので、表に出てこない多くの被害者のことを思うと、Rockin'on Japanは今後どのように贖罪していくのだろう?
と思っています。。